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投資信託のリスクとリターン

●「リスク=危険」だと、思い込んでいませんか?

投資を行う際、「リスク」とは「危険=損をする」という意味ではありません。リスクとはリターン(収益)の振れ幅の大きさのことをいいます。よって、投資を行った際に、期待以上のリターン(収益)を得ることもあれば、予想に反して損をしたりする可能性もあるという意味です。元々の語源は、イタリア語で「勇気をもって試みる」という、大変前向きな意味なのです。

●高いリターンが期待できる商品ほど、リスクも高くなります。

目標までの距離が長くなればなるほど、着地点は目標から振れやすくなります。この目標から外れた振れ幅がリスクということです。

●投資対象別のリスク・リターンの関係

投資信託には投資対象の違いによりさまざまな種類があり、期待できるリターン(収益)やリスク(収益の振れ幅) も変わってきます。
そのため、まず、どのようなものを投資対象とするかを決めたうえで、運用する投資信託を選択することが重要です。

リスクを抑えるための3原則

①長期保有

一時的には大きく価格が変動する金融商品も、長期保有することによって、リスクを軽減しやすくなります。

②資産の分散=海外にも目を向け、特徴の異なる商品をミックス

一般的には、保有する金融商品の種類を増やすほど、一度に値下がりする危険性は小さくなるといわれています。     一つの商品が値下がりしても、残りの商品が順調ならば、その分をカバーすることができるからです。
例えば、国内と海外、新興国と先進国、欧州とアジアなど、外国の株式や債券で運用する投資信託を利用することで、地域の分散を通じた資産の分散を実践できます。

③時間の分散=投資信託を購入する時期も分散

安い時に買って高い時に売る。理想ではありますが、プロでもなかなかうまく出来るものではありません。
一度にまとめて購入するのではなく、一定額を定期的に購入すると価格が安い時に多く、価格が高い時に少しだけ購入できることから平均購入価格を低く抑えることができるといわれています。例えば、「積立投資」を活用することで、 こうした時間の分散が可能です。

投資信託の主なリスク

株価変動リスク株価は、政治や経済情勢、企業業績、市場の需給関係等を反映して変動します。組み入れ銘柄の株価の上昇・下落が基準価額の変動する要因となります。
金利変動リスク債券の価格は、金利変動の影響を受け、一般に金利が上がると債券価格は下落し、金利が 下がると債券価格は上がります(値動きの幅は、残存期間、発行体、公社債の種類等により 異なります)。組み入れ銘柄の債券価格の上昇・下落が基準価額の変動する要因となります。
不動産投資信託(リート)の価格変動リスク不動産投資信託(リート)が保有している不動産からの収益の減少や災害等の被害による価値下落、不動産に係わる法制度の変更、市場の金利上昇等が価格の変動する要因となります。
為替変動リスク日本円以外の外貨建て商品(米ドルやユーロ等)で運用する際には、通貨の交換レートの変動による資産価値の増減が基準価額の変動する要因となります。
カントリーリスク海外の金融・証券市場に投資を行う場合は、当該国・地域の政治、経済および社会情勢の変化により、金融・証券市場が混乱した場合に、ファンドの基準価額に大きな変動をもたらす可能性があります。また、投資対象先がエマージング・マーケット(新興国市場)の場合には、特有のリスク(政治・社会的不確実性、決済システム等市場インフラの未発達、情報開示制度や監督当局による法制度の未整備、外国への送金規制等)が想定されます。
  • 上記の主なリスクは一般的なリスク要因を記載したものであり、ファンドのすべてのリスクを網羅するものではありません。詳細は各ファンドの最新の投資信託説明書(交付目論見書)を必ずご確認ください。