皆さまには、日頃より、当行をお引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。
　昨今の国内景気は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まってきたことで一時期の落ち込みからは脱しつつあるものの、飲食業・宿泊業を中心として企業業績は未だコロナ禍前の水準には回復しておりません。他方、世界的なモノ不足、海外金利の上昇、円安などによる資源価格や電力料金、あるいは原材料・食品などの価格高騰が企業のみならず、消費者にも影響を及ぼしております。政府による大型の経済対策が実施されているものの、国内経済は依然として厳しい状況に陥っていると言わざるを得ません。
　当行の主な営業基盤である大分県経済も、新型コロナウイルス感染症による飲食業・宿泊業への影響は薄れつつあるものの、物価高騰が企業業績や個人の生活に徐々にダメージを与えつつあり、さらなる物価高騰が続けば、今後、県内景気の一段の落ち込みが懸念されます。
　このような中、当行では2022年4月より新たな経営強化計画（2022年4月～2025年3月）をスタートさせました。本計画では経営改善支援の3本柱である「Ⅴサポート業務」「経営改善応援ファンド」「資金繰り安定化ファンド」を中心にお客さまの様々な経営課題の解決（＝顧客価値の提供）に取り組むことにより、当行の持続可能性向上につなげるという『共通価値の創造』をビジネスモデルとして確立することを目指し、お客さまとともに成長し持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。
　皆さまにおかれましては、当行に対し、今後とも、なお一層のご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

取締役頭取　権藤 淳